エンドオーバー END OVER

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走りながらノーズを軽く踏んでテールを浮かし、前のウィールを軸にFSまたはBSにデッキと体を180°回転させる「エンドオーバー」。

 

◎初めの2つは練習方法です。

 

できるようになってしまえばなんてことない動きだけど、板に乗り始めたばかりの人にとってはけっこう難しい。オーリーの練習を始める前に、プッシュチクタク→エンドオーバーとしっかり習得して、板に乗ることに慣れてから挑んでいくのがいいと思う。

 

 

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【できるようになりたいこと】

フリースタイル系の人たちはエンドオーバーとエンドウォークとを自在に組み合わせてクルクル回ったりとかしてるけど、ストリートスケートであればとりあえず1回(180°)、慣れてきたら2回(360°)連続でできれば十分。

 

ただ、回転のパターンが4つあるので、どれもさくっとできるようになっておきたいですね。

1. メインスタンスでノーズを踏んでFSに回転
2. メインスタンスでノーズを踏んでBSに回転
3. フェイキースタンスでテールを踏んでFSに回転
4. フェイキースタンスでテールを踏んでBSに回転

特にBS回転は背中側に回るぶんバランスを崩しやすい。4つともできるようになったら、連続でどの組み合わせでもできるようになると楽しいです。

1→3、1→4、2→3、2→4。
1→3→2、1→4→1、2→3→1、2→4→2、などなど。

 

 

 

では具体的にコツを。ただ回ればいいというわけではないです。

◎ゆっくりでも走りながら練習したほうが、推進力を回転する力に変えられるのでおすすめ。

 

【 スタンス 】

エンドオーバーのスタンス

両足ともビスの外側に置く。テコの原理でノーズもテールも浮かせられるように。

 

【 回転は上半身→下半身の順で 】

板と体を同時に回そうとするとバランスを崩します。はじめに腕を回転方向に振って、その勢いを活かして肩→胸と回していく。上半身を90〜180°捻りつつノーズを踏んでテールを浮かす。上半身の捻りに合わせて腰→足→板と下半身が半自動的についてくるので、前足を軸にテールを進行方向へ回していく。180°回れたらテールを下ろしてフェイキースタンスで進んでいく。

上半身の捻りを体に覚えさせることが大事。チクタクも進行方向側の腕や肩の振りで進むし、将来的には180オーリーノーコンプライ、ボードスライドやテールスライドの90°回転、ランプでのターンやロックンロールなどなど、スケートボードおいては上半身の先導が非常に重要になってきます。しっかりポイントを押さえたいところ。

 

【 頭は固定。回すのは首から下だけ 】

頭が回ったり前後左右にぶれてもバランスを崩しやすいです。FS回転であれば、顔は板が進む方向を向けたまま。BSであれば逆に後ろ(テール方向)を向いたままで、首から下だけを回していく。もちろん頭はデッキの中心付近をキープで。

 

【 膝や腰を軽く曲げて重心を落とす 】

何をするにしても重心が高いと不安定になる。体の力を抜いてほんのちょっと屈むといろんな動きに柔軟に対応しやすいです。

 

◎ここまでの動作は、板に乗らずとも靴下を履いてフローリングの部屋でも練習できます。頭を固定して、前足を軸に上半身→下半身と回してみると、ちょっとバレエダンサーが回るみたいな動きになるけど 笑、それでOKかと◎

 

 

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【 2回連続で回るには 】

カツン、カツン、とゆっくり回るだけならそんなに難しくもないけど、2連続で一気にカッカッ!と回りたいとき(前述のパターン1→3や2→4)には、

◎腕を強く振って上半身をぐいっと270°くらい回しちゃう。するとやはり下半身は勝手についてくる。
◎軸足が1回目前足→2回目後ろ足と切り替わるのでふらつきやすい。
◎頭をずっと同じ方向に向けておくことができないので更にふらつきやすい。回りながらずっと回転方向を見る感じで。

これはもう、くり返しやってとにかく慣れることです(先日BS回転やってみたらちょっとふらついた 笑)

 

 

だいたいこんな感じです。一旦慣れてしまえば先行動作なんて要らなくなるし、プッシュやチクタクと同じでなにも考えずにできるようになります。

プッシュからのチクタクからそのままエンドオーバーで反転→スイッチチクタクからまたエンドオーバーで戻る、みたいな感じで「こなれた感」を出していきましょう。

 

 

 

written by @Takkks.

 

 

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