【キックフリップHowTo】蹴り抜き方

以前キックフリップのHowToを書いたけど(アクセス数ダントツ1位!)、今回はその中でも前足の動作について詳しく。

 フリップに挑戦しようといざ蹴り抜きの練習を始めてみると、ノーズが前足に引っかかってうまく抜けなかったり、板ごと明後日の方向に飛んでいったり、なぜかショービット回転がかかったりと、まったくもって思うように回りませんよね…。誰でもスタートはそんなもの。試行錯誤しながらじっくり取り組んでいきましょう。

 

Advertisement

 

とはいえ自分が蹴り抜きの練習をしていたのは10年以上前。正直当時の苦労や、どうやってうまく回せるようになっていったかということを殆ど覚えていません…。いま人に教えるときもどう説明していいか分からずしどろもどろという有り様。なのでここらへんで自分なりになんとかまとめてみようかと。

けっこう間違った回し方で覚えちゃう人が多くて、そのせいで両足で乗りにいく難易度が無駄に上がったり、後々正しい回し方に修正するのに苦労したり…(自分もその一人)。なるべく遠回りしないために、僕なりのやり方ではあるけど、参考になることがあればと思います。

 

◎前にも書いたけど、オーリーで組みコーンを越えられること。まずは止まった状態で練習する前提で。両足首や足の裏を入念に伸ばして&ほぐしておくといいです◎

 

 

【2種類のキックフリップ?】

まず、いろんな人のフリップを見ているうちに、ざっくり2種類の方法があるような気がしてきました。

◎デッキと両肩を結ぶラインが平行に近く、オーリーの擦り足の延長で蹴り抜くフリップ
◎肩や上半身を進行方向に開き、前足の膝やつま先も進行方向へ向けて蹴り抜くフリップ
(◎もしくはこの2つの中間のどこか。もしくはミックス)

自分は2番目の進行方向に開くタイプみたいなので、そちらで説明していきます。

 

 

◎具体的な説明に入る前に以下の動画を見てみてください。

Kelly Hart 1000fps slow motion kickflip

ケリー・ハートの完璧としか言いようがない最高のフリップなんだけど、個人的に見てほしいのはスロー映像ではなく、最初に跳んだ通常速度のほう。何度も何度もくり返し見てほしい。このフリップを元にして説明に入っていきます。

 

 

【スタンス】

スタンスは以前説明した通り。はじめは前足をさらに浅く、踵をはみ出して置いてもいいと思う。僕なりの意識としては、肩のラインと平行につま先を擦っていくイメージ(下図)。体全体を少し進行方向に向けるので、無理に背中側に蹴り抜くということを意識しなくて済むと思う。テール足の弾くポイントはオーリーよりも少しつま先寄りです。

ここで気をつけてほしいのが、膝も含めた前足全体をつま先と同じ方向に向けるということ。以下で詳しく説明していきます。

 

Advertisement

 

 

【膝の向きと関節の使い方】←重要

まず自分の場合、オーリーと膝や足首の使い方が違います。角度というか可動域というか。イメージとしてはオーリーは横方向、フリップは縦方向に動かすイメージ。これ大事です。

 

【膝を突き出しながら擦り上げる】

前述のスタンスをとって構えたら、真上に跳び上がりながらしっかりテールを弾き、膝を進行方向に突き出しつつ、つま先付近を使って擦り上げていく。

◎膝を突き出すのはオーリーと同じ動作なんだけど、正直組みコーン越えくらいのオーリーであれば、膝のことなんか意識しなくてもみんな跳んできたと思うんですよ。ただ、この機会にオーリーでもこの動作を意識するようにするとフォームがきれいになるし、テールと足がぴったりくっつきやすくなる。フリップの蹴り抜きはもちろん、刺しオーリーにも近づけるはずです(180でも回転方向に膝を突き出すときれいに回せます)


▲膝を突き出すオーリーのイメージ
(前足の払い方もフリップのヒントになります)

 

【あまり先端まで擦り上げすぎない】←重要

ここも大事なポイント。ノーズが前足に食いついたらすぐに正面に蹴り出す。蹴り抜き練習中の人や前足キャッチができない人、下抜き気味の人って、ノーズの本当に先端まで擦り上げがちなんですよ。成り行きでなんとなく擦り抜いている感じがして、それではタイミングが遅い ←昔の自分

もっと意図的に、能動的に蹴りの動作を入れてやる。ノーズの反り上がりに前足が食いついたら、さっさと払う挙動に切り替える。

前足が描く軌道がまったく違います。弧を描くようにゆったりと擦り抜くのではなく、つま先が一番前のビスを越えたらもう進行方向を変えて正面に蹴り出してしまう。ケリー・ハートの動画を確認してみてください。

▲これ以上擦り上げなくていいので、このへんで進行方向に蹴り出す

 

「擦り抜く」でも「蹴り抜く」でもなく、ノーズを「蹴り出す」。むしろ「蹴る」。トリックの名前がまさにそうで、“KICK”FLIPなんですよ。抜くという意識は捨てたほうがいい。ケリー・ハートの動画でも、スローにすると抜いてるように見えるんだけど、通常再生だと蹴るという表現のほうがしっくりきませんかね。

【オーリー】ノーズを押すタイミングで書いたんだけど、きれいなオーリーって、ジャンプの高さのピークでノーズを押して板を平行にするわけではないんです。上手い人は高さのピークが来る前に押し出す動作を始めている。だから高さのピークに達した頃にちょうどよく刺したような平行のポーズがキマるんです。

フリップもいっしょで、先端まで擦り上げて高さのピークに達してから抜くということではない。むしろピークでエアキャッチするのが最終目標ですからね。自分が上昇している間に蹴り出す動作を終わらせているのが理想です。

 

【前足首を柔軟に使う】

蹴り抜きを意識しすぎて足首に力が入りすぎないように。膝を突き出すことで自然と足首が外側に倒れると思うので、そのままつま先で擦り上げていき、ノーズ付近でスパっと払うように蹴り出す。足首をしならせるような感じです。

 

Advertisement

 

 

【足先の動き】

擦り上げ時に倒していた足先を、ノーズ付近で元の角度に戻すタイミングで蹴り出すんだけど、そのときにつま先を下向きの弧を描きながら払う。払ったときに足の裏を進行方向に見せるくらい返す人もいますね。

オーリーは膝を突き出したあと、つま先を返すようにノーズを押し出してやる。キックフリップの場合はつま先を払うようにノーズを蹴り抜いてやる。つま先が描く軌道が違います。この軌道をつくるための前足のスタンスなわけです。

◎膝を伸ばしつつ、下向きの弧を描くように足首をスナップ。

 

【ノーズの20〜30cm先をめがけて蹴り出す】←重要

払ったつま先をそのまま進行方向に強く蹴り出すこと。じつはここがものすごく大事で、板を回すだけであれば(=板に足を乗せなくてもいいのであれば)もっと手前で止めてもいいんだけど、そうすると、止めた足はデッキの上に戻ることなく地面に直行してしまい、前足キャッチが絶対的に不可能になります。前に蹴り出すことで足を空中に留めておくことができるんです。

 


◎後ろ足キャッチはできるけど前足キャッチができない!という人は、前述したノーズ先端まで擦り上げているうちに高さのピークに達してしまい、下降に移ってから抜いているか、蹴り出す距離が不十分なせいかと。

 

Advertisement

 

 

【テールを強く弾く】

大前提だけど、前足ばかりに意識を持っていかれることなく、オーリーと同じようにしっかり弾くことを忘れない。体の真下できれいに板が回るには、テールを弾く力とノーズを蹴り抜く力が釣り合っていることが必須。強い弾きによって前足もノーズに食いつき、フリップしやすくなります。

◎自分は引き叩きではなく、真下に弾いています。

 

 

【頭は両足の中間】

弾いて蹴り抜いたときに、頭がどちらかに寄ったり体が傾いたりしないこと。オーリーとまったく同じ重心移動で跳び上がる。

 

 

【くり返し練習することで足首の筋肉を鍛える】

足首を鍛えようと意識する必要はないけど、何千回何万回と練習することでいつの間にか強さとしなやかさが身につくはずです。逆に短時間&少ない練習量で身につけようと思うのはやめましょう。

 

 

◎とりあえずこんな感じで前足の動きを書き出してみました。長々と説明してきたけど、以上を踏まえて改めてケリー・ハートの動画を見返してほしいと思います。

Kelly Hart 1000fps slow motion kickflip

きれいに回して前足キャッチができるようになったらいよいよ両足着地ですね。キックフリップHow Toページの後半へ!

 

written by @Takkks.

 

関連ページ
キックフリップ KICK FLIP
【オーリー/180/キックフリップ】ノーズを立てるということ
【オーリー】ノーズを押すタイミング
エアキャッチとかいうやつ
〈仮〉ヒールフリップ HEEL FLIP