オーリー?ショービット?その前に【基本動作編】
スケートボードに乗り始めて、プッシュとチクタクができるようになって、さあオーリーやショービットに挑戦だ!という段階の人はいっぱいいると思います。
でもいざやってみると、思うようにテールを弾いたりしゃくったりできない。板も体も動かない。バランスがとれない。初心者スケーターあるあるですよね。
今回はそういった人に向けて、必ず身につけてほしい基本的な動作を、その効果や理由付きで紹介していきます。
ある程度のスケーターならいとも簡単にこなしてしまう動きも、板に乗り始めたばかりの人にとっては難しいもの。でも、逆にちゃんと身につけることで、必ず今後の練習に役立つので、ぜひ練習してみてください。
【オーリーやショービットの前に】これできる?
速いプッシュ/片足立ち/フェイキープッシュ pic.twitter.com/9DyohvhkZo
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) October 6, 2019
板に乗ってゆるゆると走ることはできても、全速力で地面を蹴って進むことはできるでしょうか。“プッシュ”という名のごとく、太腿〜膝〜足首のスナップまでを使って、全力で地面を“押して”走れるようになってください。初めはかなり怖いです。
全身のバランス感覚を鍛えられるのと、後ろ脚全体の筋力強化ができます。オーリーの弾きやショービットのしゃくる力にももちろん効果があり、僕は今でもスポットに着いたら必ずプッシュから始めています。一度できるようになっても、日々鍛え続けることが非常に大切です。
スケボー初日!まずはプッシュ!の段階の人、頭の位置はこのへんです。デッキの先端より前にあると安定して漕ぎやすいです。姿勢を低くして、前足の膝を軽く曲げると◎ pic.twitter.com/Spuj4i48A9
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) March 17, 2020
【片足立ち】
止まったままでもプッシュしながらでも、前足だけで板の上に立てるように。重心の意識とバランス感覚が大事です。前足の少し前くらいに頭がある姿勢をキープ。
前足は板の中心より少し前あたりに置くと安定するでしょうか。初めのうちは膝を少し曲げるとバランスをとりやすいです(プルプルしてくるかもですが笑)
【フェイキープッシュ】
ちょっとだけ乗り方を変えて、逆方向に進むプッシュです。少し感覚が違うけど、慣れておくと後々役に立ちます。
一応。クイックにリズミカルにテールを踏みノーズを上げる。上半身を先行させて振って板の方向を変える動きはスケートボードの大切な要素です。
その2
ノーズ&テールの上げ下げ/物を跨ぐ/段差を昇る pic.twitter.com/6brpqwrc1m
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) October 6, 2019
【ノーズ/テールの上げ下げ】
ノーズとテールを交互に上げ下げする動き。チクタクでノーズを上げる動きに慣れても、テールを上げるのはまた感覚が違って難しい。両足はビスの外側に置かないとノーズもテールも上がりません。チクタクくらいリズミカルに上げ下げできると◎
コツは、なるべく頭を動かさないこと。足踏みするように膝を上げ下げするパターンと、揺りかご(?)のように下半身を左右に揺らすようなパターンがあると思います。こちらも止まって→走りながらと段階を踏んで(慣れたらフェイキーでも)
【枝を跨いで越える】
テールを上げる動きに慣れてきたら、物を跨いでみましょう。走りながら地面に置いた枝等をタイミングよくノーズを上げて跨ぎ、さらにクイックにテールを上げて越える。
対象物との距離感をつかみ、タイミングよく&素早く体重移動する練習になります。はじめは高さのない路面の線等から(慣れたらフェイキーでも)
【段差を昇る】
枝を越えられるようになったら、同じ要領で5cm程度の段差を昇ってみる。ノーズを上げて段差を跨いだ後、後輪が段差に当たって止まってもいいので、最後まで昇りきれるように。
板が傾くのでバランスをとる必要があります。止まることなく昇りきることができるようになったらOK(慣れたらフェイキーでも)
【段差を降りる(低→高)】
その3
段差を降りる pic.twitter.com/j9ZSCAH2cs
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) October 6, 2019
5cm程度の段差を降りてみる。初めは前輪→後輪と降りる感じでOK。慣れてきたら段差の直前で軽くノーズを上げ、4輪着地できるようになれば合格です。前輪から降りられないような高めの段差にも挑戦してみてください。
【ヒッピージャンプ】
その4
板の上でジャンプ/ヒッピージャンプ pic.twitter.com/iO3LBp025i
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) October 6, 2019
板の上でジャンプする感覚を覚えます。前後のビスの上に両足を置き、真上にジャンプ→再びビスの上に着地。
止まったままでできるようになったら走りながら。低いジャンプから高いジャンプへ。走りながら真上に跳ぶのはけっこう難しいです(オーリーの練習でもまっすぐ跳び上がることが大事になってきます)
◎ビスの上でジャンプ→ビスの上に着地
慣れてきたら体を180°回して足の位置を入れ替える等いろいろやってみてください。バランス感覚の強化、恐怖心の克服にぜひ(慣れたらフェイキーでも)
その5
エンドオーバー pic.twitter.com/lD5pxRkxhP
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) October 6, 2019
テールを上げて、前輪を軸に体と板を180°回す動作。回っている間は片方のウィールだけでバランスをとらなければいけないのでけっこう難しい。
腹側から回るのと(F/S=フロントサイド回転)、背中側から回るのと(B/S=バックサイド回転)があるので、どちらもできるように。止まったままであれば何回かに分けて180°回る練習から始めるのがおすすめ。
コツは上半身から回すこと。腕を振ることによって生まれる回転力を利用すれば、自然と下半身もついてきます。慣れてきたら反対側のウィールを軸にもう1回。2回で360°回れると◎ 体の回転軸を意識して、バランス感覚と、上半身下半身の意識を覚えてください。
【逆チクタク】
ここまで来たらできる人もいるかもしれません。立ち位置を変えてフェイキー方向に進むチクタクです。チクタク→エンドオーバー→逆チクタクとやってみてください。
TICTACto逆TICTAChttps://t.co/yGtvRpPFJV pic.twitter.com/Xo8E2M1WqF
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) May 19, 2019
傾斜がゆるい短い坂(バンク)を上ったり下ったり。坂を上ってそのままフェイキーで降りてきたり、途中でエンドオーバーで反転して下ったり、いろいろできると思います。板の傾きに慣れるのと、重心移動の感覚がわかってくると思います。
バランス感覚、筋力強化、重心の意識、板の傾きへの対応、体の軸の意識、体重移動、上半身と下半身、空中での感覚…
名前もついていないような地味な動作ばかりですが、今後上達を目指す上で意識しなければいけないことだらけです。
正直、わざわざこれらの動作を練習しなくても、ショービットやオーリーを覚えるうちに身についてしまうようなものも多いのですが、大まかにでも先に身につけたほうが成長が速いと思っています。ぜひ体得してください。
ただのジャンプ pic.twitter.com/EY2WlkbgQD
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) September 9, 2020
雪が融けて今年初のパーク pic.twitter.com/VlQOSB1Cl1
— Takkk|Sk8HowTo (@Takkks_SK8) February 7, 2021
▲他にもいろんな動作があります。
written by @Takkks.
素晴らしい記事をありがとうございます!
鬼プッシュたのしみます🥰🥰🥰
お役に立てれば幸いです!
プッシュを心から楽しめるスケーターはきっとホンモノです◎◎◎
この記事を信じて
ひたすら基礎練習したら、ショービット30分で出来ました!
ショービットメイクおめでとうございます!30分でできるとはかなり基礎をやり込みましたね…!
基礎動作ができているとトリック習得に有利に働くので、今後もプッシュで流しながらいろいろやってみるといいと思います!