【オーリー】テールを“弾く”とは?

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オーリーの起点となる動作「弾き」

重要な動作であるにもかかわらず、ほぼ100%の人が間違った弾き方で練習を始めてしまいます。もちろん初めはやり方もわからず、板に乗り慣れないこともあって、当然といえば当然です。

不思議なのは、間違った弾きから正しい弾きへの成長(切り替わり)を自覚しにくいことです。コーンを跳び続けるうちにいつの間にか矯正されていくことが多く、無自覚ゆえに人に指摘したり指摘されたりということが起こりにくいような気がしています。

今回は、なるべく早い段階で「正しい弾き方」を知ってもらい、動作に慣れていってほしいという思いから記事を書くことにしました。

 

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【 間違った弾き方 】

まずはオーリー初心者さんにありがちな、正しくないほうの弾きについて。

 

 

後ろ足で直接地面を蹴り、一瞬ではありますが、路面とつま先でテールを挟んで踏みつけてしまっています。

「え、ちがうの?」「これ踏んじゃってる?」という声が聞こえてきそうですが…

 

これをやってしまうと
①跳ね上がろうとするテールを地面に押さえつけてしまい、
②跳ね返る力を殺してから足を上げるので、あからさまにテール足離れが起きてしまいます。

しかも厄介なことに、この「踏みつけオーリー」でも組みコーンくらいは跳べてしまうんですよね…。

 

これをやる人は、後ろ足で地面を蹴ることでジャンプしようとする傾向があると思います。前足を振り下ろすような挙動になり、前輪から着地しがちで、ノーズがFSに曲がってしまう人もいるかもしれません。ツイートの動画では再現できていませんが、オーリー前はテールにあった後ろ足が、オーリー後には後ろのビスの内側に移動してしまう現象も踏みつけオーリーの特徴ではないでしょうか。

すべて弾くタイミングが間違っているせいです。

 

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【 正しい弾き方 】

ではどうすればいいのか。

 

 

まず何よりも、地面を直接蹴らない、テールを踏み潰さないことです。

 

 

足先のスナップを効かせつつ、テールが地面に当たる寸前で後ろ足をテールから離してしまいます。爪先でテールを地面まで送り届けるだけ。最後(地面に着く)まで足を添えておく必要はありません。

足から一瞬テールが離れてしまいますが、正しく動作できていればテールは地面から跳ね返り、再び足の裏にくっついてくるはずです。

手で低くボールをつく動作を想像してみてください。手でボールを地面に押し当てるということはしませんよね。手首のスナップを使って、ボールが地面に当たる前に手を離すはずです。あのイメージです。

 

◎上手な人のオーリーを観察すると、弾く瞬間もテールが足にくっついているように見えます。前述の適切なタイミングが完全に体に染みついていて、寸分の狂いなく足先をコントロールしているんです。ゆえに地面を直接おもいっきり蹴っているように見えてしまい、間違った弾き方の誤解が生まれてしまうんです。

 

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【 踏みつけオーリーの原因と対処法 】

なぜテールを踏みつけてしまうのか。

 

▲横線は腰の位置です  

 

腰が上がっていないと、弾く動作で後ろ足を伸ばしたときに地面まで“届いてしまう”んです。

しっかり伸び上がり、体全体を引き上げ、腰の位置が直立時より上がった状態で後ろ足を伸ばすと、つま先と地面は届くか届かないか”の距離感になります。

弾く力を加える後ろ足の起点=足の付け根の位置を上げてしまい、強制的に踏み潰せない状況を作り出すというわけです。

 

 

とにかくこのタイミングで弾けると

①板の上にかかっていた体重が抜け(抜重)、
②弾いた後もさらに腰が上がるので、
③滞空時間は伸び、
④膝下を動かす自由度が増し、
⑤ノーズを押し出す動作を入れやすくなり、
⑥もちろんテールもしっかり跳ね上がってきます。

まさにいいことだらけ。

 

 

 

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ただ、弾くタイミングが遅れて腰が上がりすぎると、つま先が地面から離れすぎて、弾きを空振りしてしまいます。ゆえに遠すぎず近すぎない、絶妙なタイミングを模索し体に覚えこませる必要があるんです。

◎腰の位置を上げない軽めのオーリーの場合は、後ろ足を伸ばしすぎないなどして力のかけ方や距離感を調整します。

 

また、重く強いキックではなく、軽く速い(not早い)キックを意識することも大事です。

 

 

◎オーリーは弾きや前足の動作よりも、とにかくタイミングです。適切なタイミングで動作することが、無理のない弾きや擦りを生み出す“要”ではないでしょうか。

正しいタイミングと弾きを覚えれば、オーリーの半分(前半)は習得したも同然です。前足の引き上げやノーズの押し、板を水平にすること(後半)についても、またの機会に書いてみたいと思います。

 

written by @Takkks.

 

 

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