【オーリーetc】自分が先に跳ぶ
オーリーなどのフラットトリックで、もっと高く跳びたい人、軽く跳びたい人、エアキャッチしたい人向けの話です。【オーリーetc】両足で跳んでる?と似たような話になっちゃいそうなんですが、跳び上がるタイミング、テールを弾くタイミングについて、もう少し書いてみたいと思います。
たぶんいろんなトリックに応用が利くと思うんですけど、わかりやすくオーリーで話を進めてみます。
まず、自分が一瞬先に跳び上がります。先に跳ぶといっても、足が板から離れてしまっては元も子もない。正確には、全身が伸び上がって、板の上にかかっていた自分の体重がほぼ抜けきった瞬間に、テールを弾いて、ノーズを擦り上げて、板を空中に浮かしてやる。具体的には、前輪が地面から離れた頃には板には体重が残っていない状態が好ましいです。
オーリーが未熟な人は、自分の体を持ち上げる(=跳び上がる)動作と、板を空中に浮かす(=テールを弾いてノーズを擦り上げる)動作を同時にやろうとしてしまいがち。これだと、足に体重がかかったままとなり、思うように動かすことができません。すごく力が必要になるし、跳び上がる前に大袈裟にしゃがんだりとかしてしまう。←昔の自分
ちょっと板から降りて、自分だけジャンプしてみてください。そんなに屈まないし、跳ぶのに力も要りませんよね。膝は90°くらい曲がっていれば十分高くジャンプできるはずです。それと同じ感覚でオーリーやフリップができるのが理想。ヒッピージャンプのついでにテールを弾くような感じでしょうか。。
感覚をつかむには練習が必要ですが、体を先に浮かすということを覚えれば、体重から開放された足は空中で自由に動かすことができます。板には体重が残っていないので、これまでより遥かに軽い力で浮かすことができるし、体の下に十分な空間が生まれます。
コーンを跳ぶ恐怖感が減るし、ノーズを押し出す余裕もできるし、ギャップやステアやバンクを跳ぶときには、デッキに乗らずに跳ぶような感覚でできます(言いすぎか)。グラインドも安定します。フリップでいえば、手すりにつかまってやるような感覚に近くなるし、エアキャッチのヒントにもなるはずです。
体を浮かしてから板を浮かせるという2段階の動き、0.1秒とか0.05秒違うだけみたいな世界ですが、トリックの感覚は大きく変わってきます。僕はこの方法でオーリーができるようになってから、次は180、次はPOP…と、今までできていたものを一通り練習し直すことになり大変でした…(というかまだ練習中)
僕がオーリーを習得して無理矢理に縦コーンを跳び越えたのが十数年前。フォームも汚くて、テールは足から離れまくっていたと思います。自分の肉体の感覚など全く解っておらず、若さと勢いだけで跳んでいました。今は当時ほど高くは跳べないけど、こうやって自分の動きを感知・知覚しながら練習していくことで上達できているのがけっこう愉しいです。
オーリーやいろんなフラットトリックで高さや軽さを出したいときに、いつテールを弾くか。
画像1でも2でも3でもなく、4まで伸び上がったときにやっと弾くような、そういうイメージ。 pic.twitter.com/PQn8RPAGOR— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) May 4, 2019
追記+
「上半身が伸び上がってからテールを弾く」という動作、シャクトリムシの動きがちょっと近いかもしれません。尺取虫が垂直の枝をニョキニョキとのぼってる様子を想像してみてください。先に頭や上半身を上へ伸ばす→あとから足や下半身を上半身に引き寄せて上げる。そういうイメージ 笑
written by @Takkks.
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