【オーリー】ノーズを押す、その前に。
オーリーで、ノーズを押せてる人と押せない人との違いについて考えていたところ、ちょっと気づいたことがあったので少し書いてみます。
押したいのに押せない!押そうとしてるのに足が動かない!そう思いながら練習している人はたくさんいると思います。
ノーズを押せてない人を見ていて思うのが、そもそも滞空時間が足りていないということ。ちゃんと弾いて擦り上げて、板は浮いているものの、ノーズを押す時間的/空間的余裕がなくすぐに着地してしまう。
これは何が悪いのかというと、板が浮こうとするのを、その上にある体が邪魔してしまっている。板は浮いているけど、体が浮いていないということです。
◎体が浮いていない人は…
・腰の高さが直立時と変わらない
・膝がやたら鋭角
・ノーズまで擦り上げるだけで精一杯で、擦り足がうまく使えない
・板がそれ以上上がる空間がない
◎体が浮いている人は…
・腰の位置が高い
・擦り足を軽く上げるだけでノーズまで到達する
・動作がふわっと軽い
・板がさらに上に行くだけの空間がある
極端ですが実際に動いて再現してみました。
【オーリー/腰の位置を上げるということ】
・力を抜いて、ふわっと跳び上がる
・どこまで腰を上げてから弾けるか=どれだけ弾くタイミングを遅らせられるか→滞空時間が伸びる=ノーズを押す余裕が生まれる
※あえて極端な動き方をしています pic.twitter.com/Rf6XtZmr0q
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) December 17, 2019
練習初期のオーリーは後ろ足だけでジャンプしようとする傾向にあり、そうすると体も腰もほとんど浮かび上がりません(前足を振り下ろしがちです)。腰が上がっているのと上がっていないとではフォームに違いが生まれ、体の使い方が変わってしまいます。
ではどうすればいいのか。
ここからは過去記事でいろいろ書いてきたことの焼き直しになりますが、、
下手下手&ヘトヘトなので大目に見てほしいんですけど、オーリーの跳び上がる感じをグラデーション的に並べてみました。地面でただジャンプするタイミングをそのままオーリーに適用していきます。体ごとジャンプして腰の位置をしっかり上げてるつもりです。 pic.twitter.com/x3OJBTIycG
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) July 16, 2019
そこらへんでちょっとジャンプしてみてください。体も腰もふわっと浮きますよね。とにかくその感覚でオーリーできるようになることです。オーリーが高くても低くても、滞空時間(弾き音から着地音までの間隔)がジャンプの時とほぼ同じなのがわかるでしょうか。
弾き足だけで跳ぶのではなく、両足で体を持ち上げて跳び上がるようにします。思いっきりジャンプして力いっぱい弾く!ということではありません。必要なのは力ではなくタイミングです。
オーリーやいろんなフラットトリックで高さや軽さを出したいときに、いつテールを弾くか。
画像1でも2でも3でもなく、4まで伸び上がったときにやっと弾くような、そういうイメージ。 pic.twitter.com/PQn8RPAGOR— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) May 4, 2019
不思議なもので、中途半端なオーリーというのは、テールを弾いた時点での腰の位置以上に腰が上がるということがないんです。なので、弾く前にできる限り伸び上がり、腰の位置を上げてから弾くようにします。
体を上げる練習… pic.twitter.com/rGMfyfPFtT
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) February 17, 2020
ハイオーリーで知られるカツヤさんが薦める練習方法。前述したとおり、弾きと擦り上げだけで(=足の動きだけで)板を浮かすのではなく、自分自身が跳ぶように意識します。
感覚としては、前足を上げて後ろ足を伸ばしたままの姿勢で真上に“ビヨ~~ン!”と跳ぶ感じ。この練習法は僕も強くお薦めします。
相変わらずお手本になれるようなオーリーはできませんが、ミニHowTo的な動画をつくってみました。なにか1つでも参考になれば!https://t.co/ypLAM3R2PN pic.twitter.com/jY7eD6DMzs
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) November 28, 2019
コンマ1秒以下の世界ですが、オーリーは体を浮かす→板を浮かすの2段階で跳びます。スロー動画を見ても明確に2段階に分かれては見えず、境界は曖昧です。はじめは訳が分からないと思いますが、練習を積むことで実感し、分けて考えられるようになってくると思います。
板だけを浮かしてきた人にとっては、これまでやってきたオーリーとタイミングが変わってしまうので戸惑うかもしれません。それでも滞空時間を確保しなければ、ノーズを押す余裕は生まれてきません。逆に、十分な滞空時間さえあれば、押す動作自体はそんなに難しいものではない(かもしれない)です。
見方を変えると、オーリーというのはジャンプして上昇しようとする自分の体に、弾いて擦ることで板をついてこさせると表現したほうが近いのかもしれません。
主役はあくまで跳び上がる自分自身、板は脇役的な(それでも板を浮かさないと様にならないので、弾いて擦る練習は必死にやらなきゃなのですが…)
もしかしたら、弾いて擦ることを意識せずともできるレベルになって初めて、自分自身のジャンプを意識できるようになるのかも?しれませんし。
◎今回書いたことは、ひたすらコーンを跳び続けるうちに自然とできるようになってくることではあります(自分がそうでした)
ですが、いつまでも板だけを浮かせ続けてクセになってしまう人や、うまくオーリーできないままフリップやグラインドの練習を始めてしまい路頭に迷う人がいたりするので、少しでも役に立てばと思った次第です。
よかったら参考にしてください。
とにかく体を上げることが最優先。体を上げると板にかかってた体重が抜ける。体重を抜きながら弾く。弾いたときにすでに体が上がってるので前足を軽く上げるだけでノーズに引っかかる。前足を上げるよりも体を上げることでノーズに引っかける。引っかけながら軽く押す。体を上げるから全部できること。 https://t.co/kpsKpVjlbR
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) July 16, 2021
written by @Takkks.
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