【初心者さん向け】いきなりトリックができるわけじゃない

オーリーやショービットが思うようにできずに悶々としている方に朗報です(いや、別に朗報じゃないんですけど)。オーリーや180、マニュアルなど、主に基礎トリックを身につけるにあたり念頭に置いておくといいかなという話です。

 

Advertisement

 

まず、オーリーもショービットも容易には身につかないです。練習し始めて数ヶ月程度でトリックが様になってくるほどスケートボードは簡単じゃない。

それはなぜか。

スケボーのトリックは“意識すればメイクできるもの”ではないからです。むしろ“意識しない部分”がとても大事だったりします。どういうことかというと。

 

自分なりの考えですが、主に3つの要素がトリックをつくっているような気がしています。

1. 筋力
2. 意識や技術や工夫
3. マッスルメモリー

この3つがだいたい同じような割合で成り立っていると考えてみます。一つずつ見ていきましょう。

 

 

1. 筋力

なにはともあれまずは筋力ですが、これにも2種類あります。表層筋と深層筋(アウターマッスルとインナーマッスル)です。

表層筋は、ジャンプしたり、テールを弾いたり、板を回したりするのに直接力を加える筋肉です。この力が弱いといきなりトリックの動作に苦労します。キッズやガールズスケーターさんにはちょっと不利に働きますかね…。

では、マッチョな人がすぐにオーリーできるかというとそんなことはなく、不安定な板の上で姿勢を保つための深層筋の力も必要です。ジャンプして着地するとき等にバランスをとろうと全身の深層筋が働くそうで、バスケやバレーの現役選手ならともかく、大抵の人は日常生活に必要な最低限の深層筋力しかありません。

これらの筋力が養われていないために、初心者さんはプッシュするだけでも動きがぎこちないんです。

 

スケボーに必要な表層筋は主に全速力でプッシュしまくることで鍛えられると思います(テールを弾く力など)。深層筋を鍛えるには少し時間がかかります。半年〜1年くらい滑り続けることでしょうか。特にトリックをしなくても、乗っているだけでかっこよく見える人は、どちらの筋力もしっかり鍛えられているんだと思います。

◎表層筋/深層筋という考え方とは別に体幹というものもあります。手足と頭を除いた胴体全体の筋肉を指し、鍛えることで体の軸がしっかり安定するそうです。◎僕は専門家ではないので、あとは各自で検索してください笑

 

2. 意識や技術や工夫

これは誰もが日々悩み、考えながら練習していることそのものです。もっとこうしたほうがいいかなと工夫したり、上手な人に教えてもらったり、フォームを自撮りして人と比べてみたり(←とても効果的です)、いろいろ意識して体を動かしてみることが大事です。

 

3. マッスルメモリー

いわゆる「慣れ」「回数をこなす」ということです。前述の2で“意識して”練習したことを”意識せずとも”できるよう、筋肉に動きを記憶させる作業です。

「あれとこれとそれを意識してみよう」とやってみてもうまくいかないですよね。「あれを練習して、考えなくてもできるようになってきたらこれを意識してみて、次はそれを覚えて…」というのが、面倒でも確実な方法だと思います。

大まかな動作が無意識にできるようになってくると、細かな部分に気がまわるようになってきて、フォームを改善する余裕が出てきたりします。

 

Advertisement

 

3つの要素を見てきましたが、意識してできることは2の技術工夫面だけで、1の筋力と3のマッスルメモリーは主に無意識が支配する領域です。

冒頭で「スケボーは無意識が大事」と書いたのはそういうことで、よく聞く「意識しても体が思うように動かない」というのはこのためです。スケボーを始めたての人が100回ショービットに挑戦してみてメイクできないのは人として普通のことです。一ヶ月でオーリーで組みコーンを越えられる人も稀でしょう。

繰り返しやることでだんだん筋力とバランス感覚が鍛えられ、体が動作を覚えてきます。無意識を鍛えるという意識を持つといえばいいでしょうか。数日やってうまくいかないからとめげず、とりあえず10000回やってみてください。御託を並べるのはそれからです(鬼)

 

ただ、すべてのトリックが1万回やらなければ身につかないということではありません。オーリーショービット180マニュアルなど、いくつかの基礎トリックをしっかりと覚えれば、次のステップへのハードルは低くなります。筋力は鍛えられ、基礎の動きを体が覚えるので、それを応用する意識で練習を積み重ねていけます。

ときどき少し練習するだけで新しいトリックを習得できることがありますが、これは、様々な練習を重ねるうちに、そのトリックを習得するのに必要な実力や条件が知らず知らずのうちに備わっていたということです。

 

Advertisement

 

◎今回は主に板に乗り始めたばかりの初心者さんを意識して書いてみました。ある程度やってきた人は、身に染みてわかっていることだと思います。

スケートボードは楽しめるようになるまで少し時間のかかる遊びです。始めて数ヶ月でやめちゃう人も少なくなく、スケボーを趣味としている身としてはそれはやっぱり寂しいです。けっして脅しではないのですが、今後の心構えとして、長いスパンで気長に考えながら楽しんで滑ってほしいなと思います。

 

written by @Takkks.

 

こちらの記事もどうぞ
プッシュと“スケボー筋”
オーリー?ショービット?その前に【基本動作編】