【姿勢と重心で覚える】How To プッシュ
今回は「スケボーに乗るのが初めてです!」というデビュー初日スケーターさんに普段教えている、Takkk流プッシュHowToです。
いろんな初心者スケーターさんのプッシュを見てきて、やっちゃいがちなこと、直したほうがいいことなどを考えていくうちにこの方法にたどりつきました。
今後オーリーを練習していく上でも、プッシュを極めることは必要不可欠です。はじめはうまくできないかもしれませんが、少しずつやっていきましょう。
How To PUSH pic.twitter.com/rYdGgLkHYy
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) August 12, 2020
記事のタイトル通り、とにかく姿勢と重心を意識します。
スケートボードにおいては重心がすごく重要になってきます。当ブログでくり返し書いてきましたが、重心=頭の位置と解釈してもらって大丈夫です。プッシュにおいても頭の位置を意識して練習を始めてみましょう。
スタンスと姿勢
前足を画像の位置に乗せ、そのままそーっと片足立ちしてみて、赤丸の真上に頭がくるように前傾姿勢になります。
前足の膝を軽く曲げ、重心を落とし、そのままキープ。これが基本姿勢です。
前足を支点にして、頭と後ろ足でシーソーになるようなイメージでしょうか。
はじめは不安定だし、全体重を支える前足の太腿や膝がプルプルしてくるでしょう。板がグラグラして危ないと思えば芝生の上などでやってみてもいいです。
始めたばかりの人は脚の筋力が伴わずキツいと思いますが、1〜2ヶ月ほど滑っていれば鍛えられて、わりと楽になってくるでしょう。
プッシュしてみる
姿勢と重心を意識した基本姿勢を覚えたら、実際にプッシュしてみましょう。
なるべく基本姿勢を崩さず、体重を板の上に置いたまま、そっと後ろ足で地面を蹴ってみます。
ここで気をつけてほしいのは、地面を蹴るときの後ろ足の位置です。地面のどのへんを蹴るか。
基本姿勢をキープし、重心(頭)が板のセンターライン上にあり、体重のほとんどを板に乗せられている場合、後ろ足は板のすぐ近くを蹴ることができます。
基本姿勢が崩れ、頭が板から横にはみ出してしまうと、後ろ足が板から離れた場所を蹴ってしまいます。前足だけにかけていたはずの体重が、後ろ足にもかかってしまっている状態です。
また、前傾が崩れ頭が上がり、直立に近い体勢になってしまうと後ろに捲られやすくなり危ないので注意です。
怖くても前足に体重を預け、バランスを取ることが大事です。地面を蹴った足はテールに添えますが、なるべく片足立ちをキープしたほうがバランス感覚も筋力も早く鍛えられると思います。
慣れてきたら何度も地面を蹴って、より長く、より速く進んでみましょう。
プッシュの漕ぎ足、ここからここまで振れるとベター🦵 #スケボー初心者 pic.twitter.com/6XcpRE8pEF
— Takkk|Sk8HowTo (@Takkks_SK8) September 8, 2022
止まり方
プッシュとセットで止まり方も覚えてしまいましょう。
はじめは止まり方がわからず、走っている板から跳び降りるしかないのですが、その動作がいかにも初心者に見えてしまうんですよね…。
方法としては、前述の姿勢と重心を意識した基本姿勢に慣れてくればそんなに難しくありません。止まる方法はいくつかありますが、最初はこれを覚えておけばいいと思います。
How To STOP pic.twitter.com/bKnm7IDY4L
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) August 12, 2020
プッシュしてテールに添えている後ろ足を上げ、片足立ちの状態になります。そこから後ろ足をそーっと下ろしていき、ソール全体で路面を擦りながら減速し、止まります。後ろ足に体重を乗せるのは完全に停止してから。
急に下ろすとブレーキがかかりすぎるので、あくまでそっとです。安定した片足立ちでの「耐え」が試されるわけです。
◎ということで「初めてのプッシュ」について解説してきました。
まわりに先輩スケーターがいる場合、どんな感じでプッシュしているのかよーく観察してみてください。なにも考えずのほほーんと漕いでいるように見えて、無意識にその人なりの経験やスタイルが表れているものです(実際本人はのほほーんと漕いでいるだけです笑)
最終目標は「フルプッシュ」「鬼プッシュ」などと呼ばれる、全身全霊で地面を蹴って全速力で走るプッシュ。これが本当に怖いし危ないのですが、慣れていけば必ずできるようになります。
冒頭でも少し触れましたが、プッシュはオーリーの下地をつくるのにとても大切な動作です。板の上での安定感と重心の意識、全体重を支える前足の筋力、力強く蹴り出す後ろ脚全体の筋力。どれもオーリーなどのトリックに不可欠な要素です。初心者さんは10kmでも20kmでもプッシュしてほしい。
一度フルプッシュできるようになっても、板に乗るたびにウォーミングアップとして一生懸命プッシュしまくることをおすすめします。常に鍛え続けることでオーリーなどもパワーアップしていくはずです。
何よりもプッシュを精一杯楽しめるようになると「スケートボード最高!」となること間違いなしですよ笑
How To Running-Push
憧れのランニングプッシュ。大前提として鬼プッシュ、片足立ち、ヒッピージャンプなど、かなり安定して板に乗れていることが大事っす。 pic.twitter.com/yj5bPluUxG
— Takkks|Sk8HowTo (@Takkks_SK8) August 29, 2021
▲ ランニングプッシュのやり方も貼っときます!(最初はめっちゃむずいです)
written by @Takkks.
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