【スケボー】関節が痛い!日々のケアのことなど
スケートボードにはケガがつきものです。
転んで挫いて血が出たり、打撲や捻挫、内出血、ひどいときには骨折など… 楽しさの代償として年中ケガやキズが絶えない遊びですが、直接的なケガ以外にも、いろんな痛みがあります。
今回は僕も常に悩まされている、関節や靭帯の痛みと、僕が実践している日々のケアについて書いてみようと思います。
※ 僕は医療関係者でもボディケアの専門家でもありません。素人の経験談+情報収集程度とお考えください
関節痛の厄介さ
たとえば筋肉痛なんかは数日休めば良くなりますが、靭帯や関節の痛みは「長引く/治りにくい/再発しやすい」というトリプルパンチで、一度傷めてしまうと非常に厄介です。
僕の場合、両足の膝蓋腱炎(ジャンパー膝)と、右足の足底筋膜炎を持っていて、ここ数年であまり無茶な滑りができなくなってしまいました…
滑る頻度も週に2回ほど。一度滑ったら2〜3日開けて足を休ませています。
休んで、準備して、滑って、ケアする… 自分なりの痛み対策をリストアップしてみるとそれなりにあったので、滑る前/滑った後など、いくつかの段階に分けて書いてみようと思います。
滑る前
◎太腿の揉みほぐし
僕はいつも車でスポットに向かうのですが、信号の待ち時間などに太腿全体をよく揉んでほぐしていきます。特に寒い時期などは、大腿筋を温めて柔らかくしておくことで、膝への負担を減らせるそうです。
◎軽く体をほぐす
スポットに到着したら軽く体を伸ばしたりほぐしたりします。ここでのポイントは、ガチのストレッチをしないことです。
まだ温まってもいない筋肉を無理に伸ばすと関節に負担がかかる、とどこかで読んだので、それを実践しています。
◎靴ヒモをちゃんと結ぶ
足を突っ込むだけで適当にスケシューを履く人もいると思いますが(以前の僕です)、面倒くさがらずその都度靴ヒモをほどいてしっかり結び直しましょう。靴と足がズレにくく安定し一体感が出るので、ケガもしにくいはずです。
滑るとき
◎筋肉を温めつつストレッチ
軽くスポットを流しながら徐々に体と筋肉を温めていきます。少し温まったらストレッチ、まあまあ温まったらストレッチ、かなり温まったらストレッチ…と徐々に伸ばす度合いを高めていくのがよさげです。
着いてすぐに縦コーンを跳んだりトレフリップに乗れちゃう人は少ないでしょう。初心者さんでもいきなりガチのオーリー練習を始めたところで調子は出ないはずです。筋肉の準備もできていないし関節にもよくない。そういうことです。
滑った後
◎ストレッチ
やはり滑った後もストレッチが大事。激しく動いた後は疲労が溜まって筋肉が固まりやすいとか。伸ばすときは弾みをつけず、ゆっくりやるのがいいそう。
◎アイシング
動いた後、熱を持った筋肉や関節を冷やすと疲労回復につながります。なるべく早めに冷やすのが◎
・濡れタオル
帰りの車の中で手軽にできるのが、膝や太腿の上に濡れタオルを広げて置いておくことです(ズボンの上からでOK)。気化熱でじんわり冷えて気持ちいいです。昨今話題の冷感タオルみたいなやつだとなお良いかと。
・水シャワー、水風呂
帰宅して汗を流すのであれば2〜3分ほどの水シャワー。銭湯やサウナであれば脚全体を水風呂に浸けてやるとよく冷えます。
・氷 ←おすすめ
水で冷やすのも気持ちいいのですが、効果があるとすれば氷が抜群に効くかと。冷凍庫から氷(氷嚢を作る)、保冷剤、氷枕などを出してきて、酷使した箇所を15分ずつ冷やしてしっかりシメてやると翌日の疲労の残りが違います◎
昨夜、冷凍庫の保冷剤で膝と太腿と脹脛と足裏をガンガンに冷やしてから寝たら今日ずいぶん楽。
水シャワーも気持ちいいけど、氷でガンガンに締めてやったほうが何倍もよさそう— Takkk|Sk8HowTo (@Takkks_SK8) July 25, 2022
・湿布
湿布や熱さまシート的なものを貼って寝るのもおすすめです。
◎プロテイン、たんぱく質の摂取
筋肉を鍛えたりマッチョになりたいわけではなく、疲労回復のために飲んでる感じです。プロテインは滑った後30分以内に摂るといいそうです。そして夜は肉を食べたい笑
日々のケア
◎ストレッチ
やはり日常でもストレッチは取り入れて損はないでしょう。先ほども書きましたが、筋肉が温まって柔らかくなっている状態(風呂上がりなど)で行うと◎
◎姿勢に気をつける
猫背にならないよう背筋を伸ばす。座るときは足を組まない、イスに深く腰掛ける。骨盤や体の歪みの話になってきますが、こういったことも大腿筋や膝に響いてくるそうです。
◎筋トレ
やはり強い筋肉を作ることは確実な対策になるようです。
が、僕はスケボー以外で体を動かすのが億劫な人間なので笑、器具も時間も使わず、“ながら” でできる範囲でやっています。
・膝上げ/腿上げ
軍隊の行進?のように、膝が胸に付くくらい思いきり上げてその場で歩いてみます。10回20回は余裕でも、100回くらいやると相当太腿にきます。背筋はまっすぐ。
・踵の上げ下げ(つま先立ち)
これも100回くらい。ふくらはぎやアキレス腱、足の裏に効いてきます。
・足の指でグーチョキパー
足裏全体の筋力と感覚を鍛えます。チョキは親指と人差し指を上下に開く感じ。指の上と下を入れ替えたりも。全部力いっぱいやります笑
調べれば他にもいろいろありますが、テレビを見ながら、歯みがきしながらできるやつがいいです。シンプルにトリックの強化にもなると思うので、ぜひ。
時季的/時期的なこと
◎冬は無理しない
もうお分かりかと思いますが、気温が低いと筋肉がほぐれにくく関節に負担がかかりやすいです。全力で滑るならしっかり温めてから。
◎初心者さんは練習ペースに注意
スケボー初心者さんが、来る日も来る日も全力でオーリーを打ちまくるのもあまりよくないと思います。
いわゆるスケボー筋ができ上がっていない段階で、ある日を境にいきなりオーリー練習で急激な負荷を掛け続けると、数週間〜数ヶ月でほぼ確実にどこかを痛めます。早く上手くなりたい気持ちはわかりますが、ペースとケアに気をつけて練習を。
サポートアイテム/グッズ
◎スケシューはカップソールが◎
スケートシューズには「ヴァルカナイズドソール」と「カップソール」がありますが、自分はクッション性や足のホールド感を優先してカップソールを使っています。個人的にはヴァルカのほうがデザインも板の操作感も好きなのですが、この先も長く滑っていきたいのでカップを履いています。
◎インソールを替える
シューズのインソールは、衝撃吸収性が好評の「FOOTPRINT INSOLE」に入れ替えています。NASAや米軍でも採用されている衝撃吸収素材を使っているとのこと。厚みや形、グレードをいろいろ選べます(僕はKINGFORM ELITE HIGHです。お高いです笑)
◎サポーター
僕は膝下に巻く3cm幅くらいの膝バンドを愛用しています。たったこれだけのものなのに安心感が違います。今となってはこれがなくては滑れません(膝全体を覆うものも試していますが、まだしっくりくるものに出会えていません)
◎テーピング
前述の膝バンドが細いこともあり、テーピングも併用しています。
サポーターもテーピングも、できれば痛くなる前に導入することをおすすめしたいところです(本来は痛くなったら滑らないのがベターなので)
◎加圧タイツ
スポーツ用品店などに売っている加圧タイツを履くと、筋肉の動きをサポートしてくれるので調子いいです。僕はユニクロで買いました。夏は暑いので履けません笑
ぜんぜん関係ないんですけど、セクションがすべてコンクリート製のいわゆる“コンクリートパーク”は、関節へのダメージも大きいみたいです。木製や樹脂製のほうがややクッションがあり、着地の衝撃を吸収してくれるようです。
こればっかりはどうしようもないですけどね笑
薬や治療について
湿布や塗り薬を塗るぶんにはまだいいけど、いわゆる錠剤の痛み止めを飲んでまで滑るのはやめたほうがいいと思います。
関節が痛い=炎症を起こしている状態なのに、それを我慢したり誤魔化したりして滑り続けると、あとあと治すのが本当に大変になります。治療や回復に時間がかかるわりに良くなっている実感が湧きにくく、とても厄介です。
また、医者にかかるときは(個人的には)接骨院や整骨院、整体やマッサージよりも、整形外科がベターだと思っています。レントゲンやMRIを撮ってもらって、ちゃんと診てもらうのがいいと思います。
ということで
いざ書き出してみるとけっこうな文章量になってしまいましたが笑、参考になりそうな項目はあったでしょうか。
関節が痛い当人としては、できれば痛くなる前から対策を講じてほしいなという気持ちでいっぱいです。
正直、ここまで対策せにゃならんもんか?と自分でも思ってしまったのですが、逆にいえば、ここまでしてでもスケボーがしたい!ってことなんだと勝手に納得することにしました笑
みなさんも気をつけて、少しでも長く楽しく滑っていきましょう!
written by @Takkks.
コメントを書く