【スケボー】膝上と膝下の役割分担と無重力状態
今回は、オーリー、ポップ、フリップなど、ジャンプが必要なフラットトリックを練習していくうちに、自分の感覚として掴めてきたことについて少し。
フラットトリックが難しいのは、自分がジャンプしながらもノーズを擦ったりテールを弾いたりと、いくつかの動作を同時に意識しなければいけない点だと思います。そしてどの動作もうまくいかず悔しい思いをしがちです…笑
当ブログで死ぬほど書いてきましたが、例えばオーリーでは体全体(特に腰の位置)を持ち上げて体の下にスペースを作り、さらに板にかかっている体重を抜いてから弾いて擦る、という大事なコツがあります。
練習し始めの段階では何が何のことやら、すべての動作を全身で同時に、我武者羅にやるしかありません。
しかし何千回と練習していくうちに、(あくまで自分の感覚ですが、)体の部位の使い分けを意識できるようになってきた気がするんです。
具体的にいうと、
◎体を持ち上げる動作は膝上、主に太腿の筋肉の役目
◎弾いたりしゃくったり、擦ったり蹴り抜いたりする動作は膝下、主に足先の役目
ということ。
もちろん全身はつながっているので、体を持ち上げる=ジャンプの動作は、膝もふくらはぎも、足首もつま先も使います。が、その中でも一番力を込めるであろう、太腿の大腿筋を意識して上体を持ち上げていきます。
その結果体は空中に投げ出され、ほんの一瞬だけ無重力になるような時間があります。その瞬間に、重力から解放された足先を使って後ろ足のスナップで弾き、前足を動かす、という感じでしょうか。
一旦「体を持ち上げる」という作業を終えた足先は、思いのほか自由に動かせるものです(といっても0.1秒くらいでしょうか笑)
膝上を使って体を持ち上げてから、自由になった膝下で弾いて擦って板を浮き上がらせる。一瞬だけど2段階の動作に分けている意識があります。他のフラットトリックでも感覚はいっしょです。
柵とかに掴まってオーリーやフリップを練習するときは、太腿の代わりに腕を使って体を持ち上げてる(太腿の筋肉を使ってないなということを確認してみてください)
だから膝下の動きだけに集中できる。そこから手を離してやろうとすると、膝上も膝下も意識しなくちゃいけなくて、急にできなくなる
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) April 26, 2020
つかまりキックフリップ pic.twitter.com/qgrjrjXsJ3
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) February 24, 2020
▲掴まってできていても、手を離すと急にできなくなるのはよくあることです…笑
オーリー初心者さんなんかはどうしても膝下の動き(擦り足や弾き)ばかりを練習しがちで、その前に体全体を持ち上げることを意識できていません。
◎ちょっと言い方を変えたツイートもあったので貼っておきます。
オーリーって当然板に乗ってジャンプするわけだけど、そもそも「ジャンプ」って、言い換えると、膝を曲げてから「両足で地面を“押す”」ことですよね。グッと押すことで体を持ち上げる。押しながら弾いて前足をノーズに沿って動かす。この“押し”を意識すると、高さや滞空時間が変わってこないでしょうか
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) September 1, 2020
高く跳ぶとか跳び上がるという認識を少し変えてみて「両足で地面を押す/弾く/擦り上げる」を考えながらオーリーを練習してみるという提案
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) September 1, 2020
太腿の筋肉を使って地面を押すことは、腕立て伏せで体を持ち上げることとほぼ一緒だなーとも思ったり
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) September 1, 2020
▲ちなみに「腕立て伏せ」は英語で“Push Ups”と言います。まさに“押し上げる”という意味ですね。
地面をグッと押すことで体を空中へ投げ出して一瞬の無重力状態をつくるという意味では、言っていることは同じです。
自分はフロントポップなんかはこの意識でテールを弾くと、びっくりするほどデッキが上がってきて、足裏にバチコーンと当たってくるくらい気持ちよくエアキャッチできることがあります。
自分だけの感覚かもしれませんが、ニュアンスが伝わばいいなと思います。
written by @Takkks.
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