【キックフリップ】下抜き、直せる?

【キックフリップ】下抜き、直せる?

先日「キックフリップの下抜き(下蹴り)を直したい」というメッセージをいただいたので、そのへんの考え方について改めてまとめてみようと思います。

 

「前足がノーズより前に出ない」「蹴り抜いた前足が板に乗らない」という方もよかったら読んでみてください。

 

以前書いたオーリーの動作がベースにあるので、照らし合わせつつ書いていきます。

 

▲クッソ理想的なフリップですね!

 

 

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じつは僕も当初は下抜きが直らず(というか気づけず)年単位で苦しみ続けた側の人間です。

自撮りして、上手い人の動画と見比べて、これはおかしい… 改善の仕様がない… と考え直し、それまでのやり方を全部捨てました。

 

 

1からやり直しです(しんどい)

 

 

考え方

 

今回僕が伝えたいのは、練習方法どうこうよりも、考え方を変えることです。

考え方というか、理屈を理解することでしょうか。

これをしないと、ヘタしたら一生乗れないかもしれません。

 

 

その① | タイミングの話

 

まず、オーリーの「ノーズ押し&デッキ平行」の流れのおさらいです。

 

オーリー_ノーズを押すタイミング

 

図の×が、ピークで板を平行にできない人のタイミング。○が、ピークで平行にできる人のタイミングです。

×の人はピークに達してからノーズを押そうとするので、下降に転じたあたりでようやく平行になります。

○の人はピーク前から押し始めるので、ピークで平行のポーズがキマります。

 

足先の軌道がまず違います。

 

キックフリップの蹴り抜く軌道

 

前足がいちばん上がったところで押すのではなく、7割くらい上げたあたりで一気に方向転換して押し始める感じですね。

 

もうお分かりかと思いますが、このオーリーの流れをそのままキックフリップに当てはめます。

 

キックフリップ_蹴り抜くタイミング

 

下抜きは、ジャンプのピーク/前足がいちばん上がったタイミングで蹴り抜こうとする人によく見られます。

これだと抜くタイミングとしてはもう遅く、前足をノーズより前に出す時間的/物理的余裕がなく、さらに下に抜いた足は板の上に戻ることなく地面に直行しがちです。動作が全体的に後にズレ込むせいです(よほど高く跳べている人は無理やり足を板の上に戻してメイクまで持っていきますが笑)

そうではなく、前足がピークに達する前にノーズ先へと方向転換させて蹴り抜き、ピークでキャッチすることを目指します。

 

キックフリップの蹴り抜く軌道※オーリーと同じ図です

 

 

その② | 関節の使い方

 

もう一つ大事なのが、関節の使い方。

下抜きになる人の中には、脚全体を下に伸ばして突き出すように蹴る人がいます。

 

キックフリップ 下蹴り

 

まさに“下蹴り”です。

オーリーにこんな動作はないはずですが、もしかしたらこういった前足の動かし方をしている人もいるかもしれません。

 

 

キックフリップ 下蹴りじゃない

 

適切な動作としては、一度前足を上げたら、膝の高さをキープ&固定。膝を支点に、足先をノーズの向こうに蹴り出します。

股関節は動かさず、膝から先だけ動かす感じですね。

 

 

足を下に伸ばすやり方だと、股関節は動くし膝も下がってしまいます。動作にムダが多い。

実際に足を動かしてみると、関節の使い方が違うことがわかると思います。

 

 

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練習方法

 

理屈を踏まえた上であとは練習あるのみですが、オーリーに戻ってやり直したほうがいい人もいるかもしれません。

オーリーでもフリップでも、これまで書いてきたタイミングと動作を意識して練習していきます。

 

 

*「フリップはオーリーで組みコーン越えが余裕になってからのほうがいい」などとよく言われます。その通りにしろとは言いませんが、それくらいやり込めば自然と適切なオーリーや、フリップに近い動作が身に付くことは確かです。こうやって理屈で理解できずとも、感覚的に動作やタイミングがわかってきます

 

その① | 前足キャッチの練習

 

自分が下抜きしかできなかった頃、ページ冒頭の動画の「下抜き後ろ足キャッチ」しかできませんでした。

なので、前足キャッチができるように練習していきます。オーリーの延長で足首を柔らかく使って勢いよくスナップし、上昇中に蹴り抜くようにします。ノーズ先端の高い位置ではなく、低い位置で抜くことを意識してみてください。

 

 

ノーズの先端までなんとなく擦り抜くのではなく、途中で意図的に足首をペロッと返して“キック”する感じです。

 

キックフリップの蹴り抜く軌道

 

*つま先だけでなく、膝、上半身も含めて進行方向に向けると関節の使い方もわかりやすいかもです。

 

 

その② | 掴まりフリップの練習

 

後ろ足キャッチの練習もしていいとは思いますが、一気に掴まりフリップに進んでもいいような気もします。お任せします笑

 

 

繰り返し掴まりフリップをやって、徐々に手に預けている体重を抜いていけばいいと思います。

 

 

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あとは以前書いたフリップHowToを参考にしてください。

→ キックフリップHowTo
→【キックフリップ】蹴り抜きの動作

 

 

 

 

一度ついてしまったクセはなかなか直せないものです。

調整程度でいい人もいれば、僕みたいにやり直すほうが早い人もいるかもしれません。

 

いずれにせよ、正しくしっかり理解し、練習を重ね、自分と上手い人とを見比べて研究し、、そうやって努力していけば道は拓けるはずです。

 

応援しています!

written by @Takkks.

 

 

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