オーリーの物理
HowToというよりは雑記みたいなものです。
オーリーって、自分が真上に跳び上がる力↑と真下にテールを弾く力↓、相反するベクトルの力を同時発生させるトリックです。当たり前のことではあるけど、ちょっと考えてみるとなんて難しくて面倒なんだろうとも思います。なんとなくの思いつきだけど、いろんなパターンのオーリーの上下に働く力を、具体的な数値として表してみようと思います。
◎まず、自分が跳び上がるのに10の力を使うとします(+10)。それに対して10の力でテールを弾くとします(-10)。すると、力は打ち消し合って0になるのでほとんど弾けていないオーリーになり、テールはまったく上がってこない。テールを弾く音もしません。(これを実践するのは逆に難しい!)
◎次に、10で跳ぶのに対して15で弾くとします。すると、+10-15=-5の力が後ろ足から地面に伝わり、それが跳ね返って+5の力となってテールが上がってくる。 自分は10跳び上がっているのにテールは5しか上がってこない。これは、テールは浮いてるけど平行になってなかったり、後ろ足がテールから離れているような状態のオーリー。テールを弾く音もいまいちです。
◎そして、10で跳ぶのに対して21で弾くとする。同じ理屈を当てはめるとテールは+11の力で跳ね上がってくる。自分が跳ぶよりも速く強く上がってくるので、テールのほうから足に吸いついてくるようなオーリーになる。パチン!といい弾き音がする。
これを応用して、5で跳んで10で弾けば低くて軽いきれいなオーリーになるし、20で跳んで43とかで弾ければWTF!!でOMG!!なオーリーになる 笑。
◎ちなみに、10で跳ぶのに対して5で弾くと、自分が跳び上がる力よりもテールを弾く力が小さくなるので、自分だけが跳び上がって、テールは地面まで到達しないパターン。これは、オーリー練習開始の初日とか、走りながら練習し始めたばかりの人の、テールが弾けていない状態。
◎逆に、2で跳んで8で弾くみたいなやり方をすると、いわゆる「後ろ足だけで跳ぼうとしている」とか「自分がちゃんと跳び上がっていない」と指摘されるようなオーリーになる。浮遊感や滞空時間がなく、モノ越えは厳しい。ノーズを押し出すような余裕ももちろんありません。
あくまでも理論上の話です。実際は上下にかかる力を邪魔せず、前足をうまく使い、かつ地面に力が100%伝わるように、タイミングとか体の動かし方とかをいろいろ練習しなきゃいけません。
でも、思いのほかテールは強く弾かなきゃいけないんだなという感想は持ちました。
そうそう、地面に力が100%伝わるように弾かなきゃ、ちゃんと100%の力で跳ね返ってこないんです。 まあ、80%しか伝わらないなら120%で弾けば理論上はちゃんと跳ね上がってきますけどね。疲れるし足に悪そうですね…笑
written by @Takkks.
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