【オーリー】着地が曲がる原因を考える

「オーリーの着地で板が斜めに傾く」
「まっすぐオーリーできない」
オーリーがそれっぽく形になってきた人の悩みNo.1であろう、ド定番の怪現象です。
ずいぶん前からこの謎現象について書きたいと思いつつ、決定的な原因や解決法がわからず、ずっと記事にできずにいました。そして今もわからないままです笑
僕は一応まっすぐオーリーできますが、なぜかはわかりません。でも雑にやったり気を抜くと着地が斜めになります。それもなぜかはわかりません笑。やはり怪現象です…
ジャンプ力が衰えてる人のオーリー😇
ケツも上がらんしぜんぜん滞空できんけど、なんとか着地はまっすぐです pic.twitter.com/WX2YtPslGv— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) July 6, 2021
そんな状態ではありますが、Twitterで繋がっているみなさんの声もヒントにしながら、いろいろ考えてみました。
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原因 ① | フットポジションがおかしい?
足の位置を改めて確認。つま先は板からはみ出ないように置き、前足はビスの内側、後ろ足はテールのど真ん中をつま先〜母趾球で弾ける位置に。この基本さえ押さえておけば、基本的にどう置こうが問題ないと思います。
どちらの足もつま先を出しすぎたりすると正しい動作ができないので、気をつけましょう。
原因 ② | 動作中に上半身が開く?
これはよく言われるやつです。
チクタクやエンドオーバー、FS180などは、上半身を先に捻ることで下半身をついてこさせるトリックです。
逆に、下半身を捻りたくないのであれば、上半身も捻ってはいけないわけで。ジャンプするときに進行方向側の腕を背中側に振り上げる等してしまうと、肩や胸が進行方向に開いてしまうことがあります。そのまま体全体がつられてFS(フロントサイド)に回ってしまう。
これを直すには、体全体の動作を反復横跳びのイメージで横移動だけに固定し、体を捻るなどの動作は封印。意地でも肩を開かないように癖づけることです。
◎ときどき肩を開いたきれいなオーリーをする人がいますが、あれは構えた段階からすでに上半身を進行方向に向けているので、動作中に開くわけではありません。練習して“そういうスタイルのオーリー”を体得したということです。
しかし、上半身を開いていないのに曲がっているように見える人も大勢います。
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原因 ③ | 弾きが歪んでいる?
オーリーは真下に弾くのが正しい動作ですが、足首の構造上、どうしても多少は歪んでしまうものです。
なので、その歪みを最小限に抑えたい。
気をつけないと、ポップショービットのようなBS(バックサイド)回転をかけるような弾きになっているかもしれません。この歪みを修正するように、前足でFSに戻そうとして、着地でさらに歪んでしまう。これは両足ともに無意識に起こる動作のようです。
なるべくまっすぐ、真下に弾けるように練習しましょう。真後ろから動画を撮ってチェックしてみるといいです◎
弾くときに膝や腰がほどよく伸びきっているとよい。伸びきった上でさらにテールを踏みつぶさないくらい体が上がっているとよい pic.twitter.com/qkbyrnlK9G
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) June 7, 2021
▲ 僕も弾きでちょっとBS(ノーズが右側)に曲がってますね…
原因 ④ | 体をちゃんと上げていない?
これは過去記事でもよく書いてきたことです。
とにかく体(腰の位置)を十分に上げないと空中での足の自由が利かず、滞空時間が短いと正しく動作するための時間をつくれません。
体を上げるには、適切なタイミングをつかみ、ふわっと跳ぶ必要があって、それが本当に難しい。体を先に伸び上がらせて浮かす&弾きのタイミングを遅らせる意識とでも言えばいいのか…
オーリーやいろんなフラットトリックで高さや軽さを出したいときに、いつテールを弾くか。
画像1でも2でも3でもなく、4まで伸び上がったときにやっと弾くような、そういうイメージ。 pic.twitter.com/PQn8RPAGOR— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) May 4, 2019
わかってしまえばちょっとしたことなんですけど、そのちょっとを掴むのがなかなか、、、ひたすらがんばるだけでなく、いろんな試行錯誤が必要かもしれません。
原因 ⑤ | 板が左右に傾いている?
どのトリックでもそうですが、テールを弾くまでは常に板を水平にキープすることが大事です。
例えばオーリーでスタンスすると必ず板からかかとがハミ出しますよね。
意外とやっちゃうのが、前足をベタ踏みしちゃうこと。足裏全体に均等に体重が乗っちゃってる状態です。
かかとがハミ出ているのにベタ踏みすると、板がかかと側に傾きがちです。ちょっと背中側に曲がって進んでいるかもしれません。
そんな状態でオーリーすると、背中重心でジャンプするような動きになり、結果全身が開いてしまう。
不安定な板の上でも少しつま先重心を心かげて、板が傾かないようにするといいです。あとは頭の位置でも調整してみてください(そもそも垂直跳びするときってつま先重心で屈みますよね。ベタ足だと単純にジャンプしにくい)
最近は前足ベタ踏みしないように、つま先立ちでも安定できるように、これよりもっとつま先中に入れて構えてる pic.twitter.com/VswqHS0Dse
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) June 29, 2021
※逆に、板を覗き込むように前屈みになりすぎると、板がつま先側に傾いてしまいます。そちらにも注意を。
原因 ⑥ | 前足を“開いて”いる?
膝を垂直上昇させてから→前足を開くような動作が入っていないでしょうか。
まず膝を垂直気味に上げるのやめましょう
①膝を進行方向へ&足先を内側に入れて“スネを寝かせる”
②寝かせたスネを垂直に戻すように、膝を支点に、足先を膝より前に出す。このときつま先を進行方向に向けすぎないさっきとは関節の動かし方が根本から違います pic.twitter.com/k5lXU5RQWC
— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) June 28, 2021
膝を真上に上げるのも前足を開くのも、オーリーにはまったく不要な動きです。特に前足を開くとFS180みたいになるので、板が曲がらないほうがおかしい。
正しくは、スネを倒してから→膝支点で垂直に戻す感じです。
上から見ると一目瞭然ですが、関節の使い方が根本的に変わるので、足先がまったく違うラインを描きます。
足を開くと弧を描くようなラインになる。そうではなく、スネを寝かせることでしっかりデッキのセンターラインと平行に動かせるように練習してみてください。
◎とりあえず6つ考えてみました。あなたのオーリーが曲がる原因、どれかに当てはまったでしょうか。
いくつかの原因が複雑に絡みあっていることもあるかもしれないし、他にもまだ原因や解決法はあるでしょう(そしてなかなか直らない…)
道はなかなか険しいですが、曲がらないまっすぐなオーリー、目指していきましょう。
ジャンプ力が衰えてる人のオーリー😇
ケツも上がらんしぜんぜん滞空できんけど、なんとか着地はまっすぐです pic.twitter.com/WX2YtPslGv— Takkks SK8 (@Takkks_SK8) July 6, 2021
今回記事を書くにあたって、Twitterでお世話になっているみなさんの声もいろいろと参考にさせていただきました。どうもありがとうございます。
written by @Takkks.
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