【シューズが削れないデッキテープ?】DKLグリップテープ レビュー
オーリーしてもフリップしてもシューズが擦り減らないデッキテープがあるのをご存知でしょうか?
「DKLグリップテープ」という商品なのですが。
何年か前に少し話題になりましたが、表面が卓球ラケットのラバーのような材質で、ゴム特有の摩擦を生かしてシューズを傷つけることなくオーリーの擦り上げやフリップの蹴り抜きもできてしまうというグリップテープです。
ここまで書くとまるで夢のような商品ですが、発売から数年経ってもあまり浸透していないようで笑、SNS上ではポツポツ見かけても、リアルで使ってる人は見たことがありません。
じつは僕、このDKLグリップテープを2年半以上使っている密かなヘビーユーザーでして…
今回の記事では自分なりの使用感をあれこれ書いてみようと思います。
メリット
まず、皆さんが何より気になっているであろうこの商品の謳い文句「シューズが削れない」というのは本当なのか?という部分ですが、、
本当に擦り減りません。
僕はEtniesのカップソールを履いているのですが、削れたり穴が開く様子も一切なく、1年半履けています。靴紐もまったく切れません。
*滑る頻度は週に2〜3回です。
↑紐やステッチが削れているのは何回か普通のグリップテープでオーリーしたからです。
摩擦熱か何かで多少の痕や汚れはつきますが、大きなダメージを受けることなくオーリーも180もキックフリップもヒールフリップもメイクできます。
いわゆるオーリーガード部分は無傷のまま、プッシュで地面を蹴る足のソールが擦り減ってダメになるか、シューズ全体がヨレてきてダメになるかのどちらかでしょう。
愛用のエトニーズはしっかりした作りの上、「ミシュランソール」という非常に頑丈なソールを採用しているためまだまだ履けそうです。エトニーズすごい(ちょっと飽きてきたので買い替えたいくらいです笑)
また、スエード生地に限らずキャンバス地(布地)でもたぶん大丈夫です。素材を気にせずシューズが選べますね。
ということで謳い文句の通り、シューズがきれいなまま長持ちします。これが最大のメリット。
デッキを持つ手や衣服を傷つけないところも地味に嬉しかったりします◎
デメリット
ただ、メリットと引き換えにデメリットもそれなりに感じています。
◎丁寧に貼らないと剥がれてくる
普通のデッキテープでもフチの部分にヤスリをかけて整えると思いますが、DKLテープも同様にフチを削って板の木材と馴染ませてやらないと、端からめくれてきやすいです。貼り方にもちょっとコツが要りますかね。まあこれはちゃんとやれば問題はありません。
*発売初期は薄くペラペラで剥がれやすく、ぜんぜんダメだったみたいです。今は改良されて厚みと剥がれにくさがアップし、温度変化にも強くなったらしいです(大抵ゴムは寒くなると硬くなってグリップが弱くなる)
◎ビス穴を開けるのが面倒
切り抜いて穴を開けなければいけません。レザー用のハトメ抜きのようなものがあればいいのですが、持ってないのでカッターで切って開けています笑。丸く切り抜くのが難しくて四角い穴です笑
◎摩耗が早い
テープ表面に細かな凹凸があるのですが、テールを弾いたりノーズを擦ったりしているうちに擦り減ってツルツルになっていきます。テール側はまだよくても、ノーズの食いつきが悪くなるとあまり気持ちよくないですね…
体感的にはデッキのテール(木材部分)が擦り減ってダメになる前に、テープの凹凸がなくなる感じでしょうか。
2ヶ月半使ったDKLグリップテープとシューズ。シューズは見ての通りぜんぜん擦り減ってない。テープは表面の凹凸が薄くなってきてるけど、デッキ交換までは使えそう。 pic.twitter.com/eZJLvvA8oB
— Takkk|Sk8HowTo (@Takkks_SK8) July 14, 2019
やったことはありませんが、ノーズ部分だけ切り剥がして交換するのもありかな?と思ったり。継ぎ目から剥がれてこないかやや心配ではありますが。
*グリップが弱くなったらなったで、オーリー時の前足の足首の返しやノーズの押し出しをより意識してやらなきゃいけないので、鍛えられる部分もあります笑
◎砂埃に弱い
ゴム素材の摩擦でグリップ力を成立させているテープなので、表面が埃っぽくなってしまうとオーリーの擦り足が食いつかなくなります。あまりラフでワイルドなスポットでは滑らないほうがよろしいかと。
また、表面が白い粉を吹いているような新しめのコンクリートパークも無理でした。
埃をかぶってしまったら、よく絞った濡れ雑巾などでサッと拭いて乾かせばグリップは復活します◎
◎水に弱い
少しでも濡れたらツルツル滑ってグリップ力が死にます笑。もはやプッシュすら危険。テープ表面が乾いた状態で滑りましょう。
◎ゴムが劣化する
スケボーに乗るとテープは直射日光や雨風、土足や温度変化など、屋外の環境に晒されてしまいます。するとゴム素材はどうしても徐々に劣化していき、グリップ力や柔軟性が失われてしまいます。
これは毎日滑ろうと月1で滑ろうと止めることはできません。クルージングしかせずデッキを1年間使い続けるとしても、このテープは1年も品質をキープできないでしょう。
たぶんですが、3ヶ月くらいで交換したほうがいいです。僕はデッキ自体2ヶ月ちょっとで替えているのでいいのですが、デッキを長く使う場合は張り替えが必要でしょうね。
◎割高である
この商品自体が1500円程度と決して安くはありません。シューズが長持ちするとはいえ、長期的なコスパを計算するとそこまで大きく得をするわけではないような気もします。気分の問題です笑
その他
◎多少のクセがある
普通のデッキテープから乗り換えたときにちょっと独特のクセを感じましたが、2〜3日で慣れました。個人的にはあまり問題ないと思っていますが、ここは人それぞれかもしれません。
◎ヴァルカナイズドソールがおすすめ
スケシューはヴァルカナイズドソールのほうがしっかりグリップしてくれるので相性はいいと思います。カップソールだと摩擦が弱くやや食いつきが悪いです(僕は膝が悪いので衝撃吸収性を優先してカップソールを履き続けますが…)
◎普段のケア
僕はたまに卓球のラケット用ラバークリーナーのようなもので拭いたり、こまめに砂埃を落としたりとかしています。
保管時は紫外線(直射日光)を避けたほうがいいです。とにかくゴムが劣化しないように注意です。
というわけで
以上が僕が2年半以上使ってきて感じた所感諸々です。
星5つで評価するなら
★ ★ ★ ★ ☆(3.7点)
くらいでしょうか笑
いろいろ不便なこともありますが、やはりシューズが擦り減るのを気にしたり、しょっちゅう紐が切れて交換したり、シューグーで補修したり、、そういうストレスから解放されるのは大きいです。
慣れればまあこんなもんか…となるので、今後も使い続けるつもりです。
冒頭で「ぜんぜん浸透していない」と書きましたが、こんなデッキテープが広まってしまうとスケシューが売れなくなるので、業界的には傍迷惑な商品なんですよね笑
でも心配せずともこのまま浸透しないと思います。やっぱりなんか“邪道感”があるんでしょうね。デッキの裏面なんかもそうですが、きれいなままでお行儀よくなんてかっこよくない、みたいな世界です。“王道”の仲間入りは難しいかと。
時世的な事情なのか本当に売れないのか、取り扱っているお店も以前より減った気がします。日本で買えなくなったら辛い(僕が)
みなさん気になったら地道に買ってもらって、ぜひ販路のキープをお願いします笑
今回からアップデートされたDKLテープにチェンジ。また使用感など書いていければと◎ https://t.co/APFhsDDs89 pic.twitter.com/xd5cgi1Fls
— Takkk|Sk8HowTo (@Takkks_SK8) June 20, 2022
▲ 新しいバージョンがリリースされました
written by @Takkks.
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